クロス円通貨と呼ばれる通貨のトレードについて、今回は取引の際に気を付けておきたい内容を改めて解説しておきたいと思います。
爆損ケース8でも似たような内容を解説しましたが、今度はエントリーするときの注意点についてまとめてみます。
分かり易くブログ主が大好きな豪ドル円を例に説明していきますね。
豪ドル円とは、
「豪ドル/円」=「豪ドル/米ドル」×「米ドル/円」
という構成によってその相場が決まっています。つまりストレートに「豪ドル」を「円」で買っているというわけではありません。
それ故にトレードする際、特にエントリー時に意識すべきチャートは、この「豪ドル/米ドル」と「米ドル/円」の示す2つの値動きとなります。
■ 豪ドル円「買い」エントリーを考えた場合の理想的通貨強弱
パターン1 理想
[豪ドル > 米ドル >円]
「豪ドル/米ドル」チャート ⇒上昇トレンド
「米ドル/円」 チャート ⇒上昇トレンド
パターン2 ギリ
[米ドル >豪ドル >円]
「豪ドル/米ドル」チャート ⇒下降トレンド
「米ドル/円」 チャート ⇒上昇トレンド
鉄則:分母の「円」が「米ドル」に対して弱い時にエントリーすること
■ 豪ドル円「売り」エントリーを考えた場合の理想的通貨強弱
パターン1 理想
[円> 米ドル >豪ドル]
「豪ドル/米ドル」チャート ⇒下降トレンド
「米ドル/円」 チャート ⇒下降トレンド
パターン2 ギリ
[円>豪ドル >米ドル]
「豪ドル/米ドル」チャート ⇒上昇トレンド
「米ドル/円」 チャート ⇒下降トレンド
鉄則:分母の「円」が「米ドル」に対して強い時にエントリーすること
上記のパターン以外のときにエントリーしてしまうとエントリー方向とは逆に相場が行ってしまい、思わぬ爆損をくらう羽目になります。またギリ上昇、下降についてはトレード対象通貨があまりに強くなり過ぎると逆行するため、中間に挟まった通貨と対象のパワーバランスには要注意となります。
通貨強弱は時間毎に変化していくため、ずっと一方向のトレンドが出ているということは稀で、取引時間によって強弱が逆転してしまっていたりと、常に3通貨が難しい変動をしつつ絡み合って相場を決定しています。
初心者の方がエントリーする際は、チャート形状がどちらも揃っている理想の時に行う方が爆損率は少なくて済むと思います。
まずは自分がエントリーしようと考えた時の「対象通貨と米ドル」のチャートと「ドル円」のチャートが今どういう状況か確かめてから行うという癖をつけてみると良いかもしれません。