ザ・「円安」
なんという底堅さ...先週の妄想でお話しした通り「円安」過ぎて落ちないという現象な「豪ドル円」
週の引けでは先週の高値でピッタリと止まり市場が終了しております。
何ぞコレ??
それでは今週の流れを読み解いてみましょう。
「米ドル」に買戻しが入り、「円売り」は加速といった流れに伴った円安ドル高につられ、クロス円である「豪ドル円」も上昇。
「豪ドル」自体は弱いには弱いのですが大下落を起こすほどの弱体化もしておらず、相場的に見れば「米ドル」の強さに対して粘り強くついて行ってはいます。
そのため「豪ドル米ドル」の下落率はそこまでではなく、こちらについても若干の底堅さを見せている次第です。
それに比べてなんと「円」の弱いことか!
妄想話でも度々取り上げていますが、当のブログ主のオッサンが昨年の5月ごろアヒアヒ言いながら92円でロングを損切りしていたのがバカみたいな価格帯で推移しているため、これを見る度に毎度のことながら悶絶しそうになります...
オーストラリアの10年国債金利は米国債のそれに比べて高いため、「豪ドル」買いはそれなりには入っているようです。そしてその米国債金利も今週に入り再び4%台まで回復していることからも益々「円」にとっては厄介な状況となってきております。
ここで一旦、豪ドル米ドルの値動きを見てみましょう。
基本は「米ドル」の方が強いため相対的に落下しつつも、少し下値付近ではふんばりを見せているのが見て取れると思います。米国要人が割りとタカ派発言をするようになってきたことからも金利高止まりが続くということを市場が意識し始めているため「米ドル」高は今後しばらくは続きそうです。それに伴い来週はこちらの相場ももう一段下げてくるものと思われます。
結局のところ、「米ドル」が強すぎる状況が再発、「豪ドル」も一応弱いのに「円」が猛烈に弱いといったなんとも厄介な通貨強弱関係下にあるわけです。
こうなってくると上値はある程度重いのに、下がりもしないといった相場が長く続くことになるのではないでしょうか?
豪ドル円のこんな価格帯は本来であれば「売り」が妥当な相場ではありますが全然下がりはしません。それどころか下手な「売り」は大爆損を招きます。
上昇についても「豪ドル」自体が強みを増さない限り望み薄であり、結局上がる要因は全て「円激弱」に集約されてくるわけです。
「ロング」も出来ない、「ショート」も入りにくい...通貨強弱差がうまい具合にならないとトレード通貨としては少し難しいかもしれません。
ただ週明けから明らかなことがひとつあります。
「円」が爆下げする
これに伴い「豪ドル円」についてだけはおそらく来週中に1豪ドル98円台を記録することになるのではないでしょうか?
こちらの相場も米ドル円同様に「円」次第で上下どちらにも転ぶといった具合だと思われます。
しかしながら、所詮他国通貨に比べて投資対象にするには疑問符が付く金利すら付かない「円」、コレを買う理由は基本的にありません。ただ金融政策転換による「円」の瞬間価格高騰を取ろうとする投機筋についてはその限りではないため、ガイコツと各種ゲーハー軍団の動向・口先発言については一定の注視をしておく必要があるのは変わらないでしょうね。
来週は日銀会合...ポジション整理だけはお早めに~~
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