新年の一発目にあたる値動きは以下の通りでした。
「円売り」「米ドル買い」
当の「豪ドル」単体は「米ドル」盛り返しにつき、その分弱体化したという始末。
しかしチャートを見てください、豪ドル円は上昇トレンドです(^^;
これは一体どういうことなのか?
それでは早速今週の値動きをおさらいしてみましょう。
年始の日本市場取引が始まると同時に一瞬ストンと落ちる場面もありましたが、すぐさま全戻し、その後は1時間足の200日移動平均線で跳ね返されて上昇を阻まれる場面もありましたが、しばらくして上へ突破、20日移動平均線が見事なゴールデンクロスを描いて上昇こそしたものの、結局他通貨の流れによる変動でしかないため上値はいつも通り限定的でした。
週明けからは、金曜の米国ISM指数の悪化に伴った「米ドル」売りにより、一旦は下落する素ぶりを見せてくることが考えられますが、如何せん日本円が「売り」トレンドになってしまったという罠。当然ながらそれにより下値も底堅く、このままズルズル下落する展開も考えられません。
よってトレードシナリオとして考えられるのはいつも通り、高値に近づいてきたら「売り」、要は「戻り売り」が正解だとオッサンは考えます。
本来ならチャート形状のみで判断をするなら「押し目買い」ですが、ファンダ面がそれを許さない事態となってきました。「米ドル」弱体化というシナリオは米国の景気後退と「利下げ」期待によってもたらされていたものであり、そうでない状況と判断されるようなファンダですと「豪ドル」にとって厄介な「金利の高値止まり」⇒「株価軟調」が如実に表れてくるからです。そして高金利状態が続くとなると売られていた「米ドル」が買戻しされます。今回の一連の上昇は、「日本の金利政策変更期待が遠のいた点」と「米国政策金利利下げ時期が先延ばしになりそう」から来ております。つまり「米ドル」と「日本円」の値動きによってのみ「豪ドル円」相場が支配されているというわけです。
それでは当の「豪ドル」に関わる「豪ドル米ドル」の流れを見てみますと、見事な下落トレンドを描いております。金曜の引けにかけては米国の指標結果によって「米ドル売り」が走ったため値を上に戻していますが90日移動平均線で綺麗に返されてしまっております。週明けからも「米ドル売り」が強く出るのであれば相場転換もあるかもしれませんが、基本的には今はまだ下目線といったところでしょうか?
米国の利下げが遠のいてしまったことにより、投機筋の目論見は現段階で崩れたことになります。しかし、いずれ確実に米国経済はヤバくなるため、彼らもFRBが掲げるソフトランディングには非常に懐疑的なのだと思います。そして来週はここらに関わる重要指標、米国消費者物価指数の発表があります。ここでインフレが落ち着いているというように判断されると、この下落が一気に上へドーーーンすることも考えられます。
この「豪ドル米ドル」に関わるところでは「米ドル」が再び強くなってくるのか、やっぱりアカーンするのかに左右されるという状況でしかありません。「豪ドル」は「日本円」よりはまだまだ強い、しかし「米ドル」までには及ばないといった立ち位置に戻ってしまったことを今は認識する必要があるようです。
この状況からも、「豪ドル円」は上は97.5円、下は95.8円くらいのレンジ相場が続きそうではあります。
米国指標結果次第ではどちらにもとぶということは変わりませんので、スイングトレードはあまりお勧めできません。強いて言えば「売り目線」が強いとは思いますが、日銀会合声明次第で上にドーーーンしてしまうことも十分考えられます。
「豪ドル円」トレードはスキャルピングか、デイトレード程度にしておかないとこちらの通貨ペアも爆損しかねませんね。
「米国利下げ時期」が確定してくるとこの相場は一気に上を目指して来るはずです。「日本円」の弱体化が止まらないファンダメンタルに陥ってしまっているため、下手すると1豪ドル100円突破などということさえありそうです。それ故に引き続きオーストラリア、米国の指標時間にチャート自体はどういう流れをとったか注視していく必要があ.ると思います。
通貨の強弱が入り乱れてはいるものの「日本円」最弱がいまや不動化していることから、上がったら「売り」、下がったら「買い」、高値限度付近に戻ってきたところで「売り」を延々と繰り返すのが良いのかもしれませんが、指標結果発表時間付近では必ず急変動が付いて回る状況だということだけは忘れてはいけません。
1万通貨あたりの証拠金が安いのでハイレバトレードされがちな通貨ペアですが、今はド短期以外は決してしませぬよう、ロット管理には十分注意してトレードしましょう!
そんなオッサンは今週、豪ドル円トレードをしていなかったりします...ウヒャヒャ
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