上昇基調であった相場が一旦の天井をつけた後に急落するという展開は非常によくあることですが、この際、人はどうしても「底値で買いたい」という欲が出てきます。
ここが底値だ!とエントリーしたら更に下がって大爆損するというケースが初心者のうちは非常に多いことかと思います。
そもそも底値を探るということは簡単そうで一番難しいことなのです。
判断基準は様々あれど、必ずしもそれら条件が揃ったからと言って「底値」であるとは限らないからです。仮に底値の可能性が80%くらいあったとしても残り20%を引き当てるのが爆損戦士のSaGaなので「底値ロング」を狙うのは爆損戦士、初心者の方は決してやってはいけません。
およそ、相場が止まった!ここがサポート(抵抗帯)ラインだと勇んでエントリーするもしばらく10pipsほど上げた後に急転直下の大下落を起こして底値を切り下げるパターンは非常に多いです。更にたまたまそこがトレンド転換の分岐点ということさえあります。
底値狙いは下手すると最強の逆張りエントリーにもなりかねないため、どうしてもロングでエントリーしたいのであればダウの切り上げが長期の時間足(1時間足以上)で確認でき、RSI等のオシレータで、売られ過ぎから中立くらいまで戻ってきているのを確認した上で入られた方が良いですね。
余談ですが、爆損戦士の称号を持っている者というのは神懸っており、そういう時に限ってファンダメンタル要因による下落の嵐が発生し、その二つに同時に巻き込まれたりするものです。それ故、一般の方であれば少しの含み損程度の話も、2~3円、下手すると20円くらい踏まれるといった伝説さえも作り出してしまいます。
さて、それでもチャレンジャーや勝負師でありたいというのであれば、直近の抵抗帯の高値安値の関係を確認したうえで、かつての最安値付近のラインでロングをエントリーするのもありです。この場合、損切ラインの位置は当然抵抗帯を割って下落してしまったときの抵抗帯よりちょっと下の位置...とはなりません。これにはダマシ下げがあるからです。
それ故に、このときばかりはチャートの動きを注視し、ダマシの発生が無いか確認、一度ラインを割って、再び上昇したローソク足が、抵抗帯より上で下ヒゲを付けた状態の実態線になることを確認してからチャートを閉じるようにしましょう。
レンジ相場の様相を示しているチャートパターンであれば上限の手前くらいに決済位置を置いておけば、まずまず大丈夫だと思います。
図のようなパターンの場合、抵抗帯付近で売り買い攻防が発生、その後だいたいの確率で抵抗帯を割って下落するパターンの方が多いです。
それ故に、下手に爆損したくないと考える方はこういう値動きをしたチャートの場合、ロングエントリーを見送った方が無難でしょう。
一発勝負でもない限り、出来るだけ分かり易い相場の時にエントリーすることを今回はオススメしておきますね。