FXトレードをする際、誰しも必ずローソク足、もしくは折れ線チャートを眺めて行っておられると思います。
取引しているFX業者ごとに、閲覧できるチャートの時間足は多少の差異があるものの、おおよそ以下のような時間足があると思います。
1分足、5分足、10分足、15分足、30分足、1時間足、2時間足、4時間足
日足、週足、月足
場合によっては TICK といったリアルタイムの変動を見れるものまであります。
時間足とは上記時間内の変動をローソク足 1本で示しているものです。
1分足チャートのローソク足とはその一本が1分以内の相場変動内容であり、隣のローソク足はその1分後、つまり次の1分間の変動という意味となります。
これらの時間足は、その人のトレードスタイルによって参考にするものが変わってくるわけですが、初心者のうちはどの足のチャートを見て今の相場状況の判断をすれば良いかよくわからないこともあるかと思います。
それ故か、「1分足」ばかり見てとか、ある一つの時間足だけで判断することで、上位足での相場の流れとは真逆なポジションエントリーをしてしまい、気づけば大爆損や含み損を抱える事態に陥ってしまうことがあります。
ここでは、その相場の流れの強さについてお話をしていこうと思います。
結論からお伝えしますと
上位足(長期足)であればあるほどチャートが示す相場の持つ流れは強い
です。裏を返せば、1分足などは上昇、下降状態がすぐ変動してしまうため、相場のトレンド判断をそれだけで行うことはできないのです。
従って、エントリーする方向(「買い」なのか、「売り」なのか?)を判断する場合は最低でも1時間足以上で判断すると良いでしょう。
ただし、トレードスタイルによって参照先は変わると言いました通り、スキャルピングと言った超短期トレードの場合は 15分足で判断することもあります。
自分がどの程度のスパンでトレードを考えているのかによって参考にする上位足を使い分ければ良いわけです。ただ、初心者のうちは 4時間足、日足、週足 で判断すると良いでしょう。
これが出来ていないと、ちょっとした相場の急落、急上昇にビックリしてすぐ損切してしまったり、大して利益も伸ばしていないのに即利確してしまう通称「チキン利確」を繰り返す結果となってしまいます。
そこまでなら良いですが、上位足での相場の流れに対し、逆のポジションエントリーをしたばかりにエントリー時は少しの含み益が出たものの、気づいたときには大爆損していることだってあります。
上位足で相場の流れを確認した後、エントリーするタイミングは5分足、15分足でうかがい、もっとpipsを正確に狙いたいときは1分足で確認するといった活用法がベストです。
そして、このエントリー時にも注意が必要で、上位足の流れ(上昇、下降)の方向と同じ方向を下位足がとっているときにエントリーするのが鉄則です。でないといらない含み損をしばらくの間、抱えることになります。
つまり上位足は上昇トレンドなのに、下位足では下降トレンドといった場合はタイミング的にNGなのです。
以上のことを踏まえて、時間足の異なるチャートで相場状況を確認してみましょう
このチャートにて確認できたことを基にエントリー方向を判断する場合、「買い」エントリーはまだ早く、一旦の高値切り下げなどからも短期で「売り」エントリーを入れ、ある程度の値幅で利確するという、「売り」でエントリーすることは可能であると判断できます。ただし上位足では上昇基調が強めであるため、いつ上昇が再開するかわかりません。順張りで考えるなら「買い」でエントリーできるタイミングを待った方が初心者には無難かもしれません。
といった感じで、トレードスタイルに合わせてエントリーを考えていく一例を紹介してみました。
4時間足上で直近安値を割ってダウの切り下げが起こった場合、一気に下落基調に転換することもあるので実際はそのときになってみないと何とも言えません。
相場に絶対はないので、あくまで予想、ストーリーを考えてみた程度で留めておいてくださいね。