XXL Loss Case BooK 大爆損

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爆損ケース16 オシレーターの見過ぎで相場の「ダマシ」に引っかかり爆損

相場の値動きに慣れてきたトレーダーがついやってしまいがちな、値動きの「先読み」

今回は、この「先読み」をしてしまったがために爆損するケースについて解説していきたいと思います。

まず上図の before側のチャートとオシレーターに注目してみてください。
ここに至るまでの値動きパターンにも度々あったシグナル線がゼロラインを越えて強めな「買い」シグナルを出す直前のチャート形状に非常に酷似した状態となっています。

慣れはじめの人はついここで「前と同じパターンだ!買いエントリーできるぞーっ」と「買い」エントリーしてしまうわけです。

結果は after 側の図の通りに下落していき、見事に含み損を抱える事となりました。

ではなぜ下落してしまったのか?

まずbefore側終値付近のRSI値を確認してみましょう。その値は50%付近と中立位置に居ます。つまり、ここからは相場が上下どちらにでも行く可能性があるということを示唆しています。そしてもう一つ見るべきポイントがあります。それはローソク足チャート側の移動平均線のカタチと相対位置関係です。20日移動平均線(赤)の上にローソク足はちゃんとありますが、その前をよ~く見ると、90日線(青)の前後で相場が綺麗に跳ね返されていることが確認できるかと思います。

こういう場合は上値が重く、一部には売りが大きく入っていたり、上ヒゲをつけた陰線も確認できるかと思います。これら事象を併せて考えてみても、ここから相場が上昇するのは難しいのではないか?と判断することができるのです。

次に、どうやったらこういう「先読み」による思い込み的なミスを無くせるのか?

それはちゃんとこの後セオリー通りの値動きとるかどうか、そのタイミングまでチャートを注視するだけです。要は少し待てば良いのです。

利幅をたくさんとりたいという欲から、ついつい早めのエントリーをしてしまうのは人間だから仕方のないことですが、その結果が爆損戦士爆誕では目も当てられません。

これが「押し目」からの上昇が来そうな相場の瀬戸際だと、「乗り遅れたら入れない」という強迫観念もあって尚更のことでしょう。だからこそ冷静になって相場を判断することが大事なのです。

相場は焦った方が負けですよ!