XXL Loss Case BooK 大爆損

FX超初心者から慣れ立ての人向けの注意喚起と稼ぐ極意を紹介するブログです

2023年 妄想0034 米ドル円値動き確認 5月22日(月)~5月26日(金) まで

「利上げは一旦停止すると言ったな...」

「あれは...嘘だ」(ドゥゥゥゥゥーーーーーンッ↑↑↑↑↑

材料出尽くしと見せかけてからのまさかのFRB発言、指標結果良好という大量燃料投下による「米ドル円」爆上げが発生。

「もういい加減下がるだろうからここからショートするぜ、ウェーーーイ」勢を再び皆〇しにする勢いの急上昇展開。ショーターの皆さんは軒並み虫の息となったと思われる悪夢の週でしたが、ロンガーの人は大爆益だったのではないでしょうか?

過去の妄想話(ちょうど一月前の奴)でも触れていたこの付近の日程で140円~141円になっていた場合、テクニカルだけで判断すればエリオット波動の第5波形成開始に相当し、このまま行けば更に米ドル円相場は年末にかけて上がるといった妄想が現実味を帯びてきてしまったわけです。その要因は今週の米国指標結果が取り分け良好だったこと、FRBハト派発言が急遽取り下げられ「あと2回の利上げの可能性」を示唆する強気姿勢に転身するなどといったことで「米ドル」自体が買われるのと同時に、株買いのリスクヘッジに「円」が売られまくったことによる日本円激弱状態再びに陥ってしまったことによるダブルパンチが急騰を招く引き金となったわけです。

「米ドル」に関しては例の債務上限問題が未だくすぶっている状態に関係してか、債券が売られまくった結果、10年国債金利が上昇、これに伴う「買い」が週末付近に入るといったことからも今週はドルインデックスも強めであったため、その結果として米ドル円は綺麗な上昇トレンドを描くといった始末。先週に引き続き高値、安値共に切り上げるといった昇りのダウも成立させるなど、先週までの上値の重さは嘘のように消え、来週も引き続き上昇トレンド継続に含みを持たせた状態で今週の市場が引けた次第です。来週の6月1日に予算が尽きて債務不履行になるとかいうアレにつきましては何やら5日まで延長されたというアナウンスが入るなどXデーについては少し伸びたようです。

話はそれくらいにして、今回はこのタイミングでなぜかショートこと「売り」を裁量で打ちまくる大爆損戦士が居るため、その彼らを助けるべく、ダウ理論を基にしたエントリーポイントについて解説しておきたいと思います。この状況下でショートをするのが如何に危険だという事が解かってもらえたら幸いです。

ローソク足チャートの5分足を縮小した状態で表示し、ダウ理論が分かり易いように上昇、下降の矢印も加えた上図を基に説明していきたいと思います。

このチャートのここまでの流れとしては「波の起点」とあるところまでダウの切り下げが継続してきた状態、いわゆる下降トレンドを形成していたのですが、その後の値動きからも分かりますように、安値更新が止まったことによりダウ継続を否定、ここから次どういった値動きをとるかは未知であるといった相場の分岐点付近という状態にあります。当然、この「波の起点」を割ることがあれば下降トレンドを再形成する可能性も出てくるのですが、今回はそれが一旦否定されたことにより、この後の値動きによって直近高値を更新するようであれば、それ以降は上昇ダウを形成する可能性も出て来ているというのがチャート始まり付近の状況です。最初の値動きとしては更新、阻止のせめぎ合い、以後上にドゥーーーンッ、上昇のダウをキメつつ、また高値付近で揉みあいといった流れを見せております。

さて、図中の「売1」「売2」がこのチャートにおいて「売ってもいいかな~?」というタイミングです。ではなぜそこで「売り」を仕掛けられるのか?答えは単純、手前の基準になる高値を更新出来ていないからです。そのうち「売1」は直近の安値切り上げ、高値切り上げは成立していますが、判断基準となっている高値の更新は出来ていないといった状態にあります。故に基準の高値未満で陰線の実体線をつけたことが確認できて折り返していれば「売り」を仕掛けても大丈夫だと判断できるわけです。ただし、以降の値動きで判断基準の高値を上抜けしてしまったらダウ理論による下降トレンド否定になるためそこで損切するということが大前提のエントリー箇所です。

このチャートの全体を見ていただくとわかると思いますが、波の起点を最安値として下値を切り上げまくってるのが見て取れると思います。こんな状態で「売り」を入れるのはとても危険です。波の起点付近で三角持ち合いから上抜けするような下値切り上げタイプのチャート形成をしている状況下で「売り」を入れてしまうというのは相場に対して逆張りであり、それだけで爆損率を高めてしまいます。下値を順調に切り上げているときは素直に「買い」エントリーするのが正解です。波の起点を割らないことが確認できた段階で「買い」を入れ、あとは昇りのダウが不成立になるまで握り続けるというのがこの場合の得策となります。「買1」でエントリー出来ていれば大爆益かもしれませんが、その段階ではこの後の値動きがどうなるかまだ分かっていないため、エントリーと同時に損切ポイントを波の起点より下に置いておくことは当然必須です。あとはお好みの問題ですが、急上昇パターンの場合、ボリンジャーバンド+3σに接触したら一旦利確するとしていれば、せっかくの利益を減らさずに済む可能性も大です。そして利確後の押し目において直近の安値を割らないことが確認出来たのなら、そこで再エントリーすれば引き続き利益を狙えます。そして今のを話を「売り」の場合に適応したとすれば、直近の安値を割り、戻りの上昇で高値更新しないことが確認できたとき、はじめて「売り」エントリーをしても良いということになります。その確認がとれるまではエントリーを我慢しないと簡単に爆損します。故に「今の相場は高すぎるぜウェーイッ!」、「RSIは買われ過ぎだぜヒャッハー!」だけで「売り」を入れないことです。また各エントリーをする場合、「買い」であれば5分足のボリバンで-2σライン以下に接触して以降、「売り」であれば+2σライン以上に接触したことを確認できたあとに入るとエントリー後の爆損率は格段に下がります。

そして再三言っていることですが、ダウが否定された瞬間に利確、または損切すること、このルールを護るだけで含み損地獄に陥ることは回避できるかと思います。

大きな時間足の流れを参考にするか、短い時間足で判断するのかはその人のトレードスタイル次第ですが、ボリバンで見るエントリータイミングだけは「5分足」を使ってくださいね。怒りに任せてショートを打つなどといった感情に支配されたトレードだけは絶対なさいませんよう、爆損戦士の方々は肝に銘じておいてください。