XXL Loss Case BooK 大爆損

FX超初心者から慣れ立ての人向けの注意喚起と稼ぐ極意を紹介するブログです

爆損ケース20 安易な両建てによる股裂き爆損

最近の相場は方向感も無く、ヘッドラインニュースによって上がったり下がったりと穏やかではありません。

中でもファンダによる急騰、急落によってロスカットを喰らうトレーダーの方もおられたのではないでしょうか?

なんとかこのロスカットを防ぐためにも「両建て」を使って耐え凌ごうと考えるトレーダーも居たことでしょう。

そもそも「両建て」とは何をするためのものか?

結論から言えばある瞬間における「未決済状態で利益を固定する」ためのものです。

あとはマ〇が含み損を抱えながら、その含み損を抱えているポジションとは逆のポジションでマイナス分を稼ぐためのトレードを同時並行で行う手法となります。これは「損」の確定をなんとしても避けたい人が使ういわゆる最終手段となります。

しかし普通に考えたらおかしな話であることにお気づきでしょうか?

一方が「含み損」増になっているとき、他方は「含み益」増となっていますが、当然その両者を合わせるとプラスマイナスはゼロです。では「含み益」になっている方だけを決済した場合はどうなるでしょうか?

両建てし始めた時より利益分だけ「含み損」が増大したままになっているだけで状況はなんら変わっていませんよね?(とはいえ証拠金は増えてるかな)

この決済後に相場がたまたま最初のポジション方向に戻り出してその含み損が消えるようであれば確定利益分だけ得になり両建て成功とも言えますが、だいたいの場合そうは問屋が卸しません。むしろ更に含み損が増す方向に動き、そこで耐えきれずにもう一度両建てをした瞬間元の位置まで戻ろうと更に逆へ相場が動き始め、気が付けば両方向のポジションで含み損を抱えるといったいわゆる股裂き爆損状態となることの方が常です

では逆に考えてみてください、素直に損切してそのポジションを入れ替えた後に取引していた場合、この含み損増大分はまるまる利益となっていたといことを。

このどちらが実際お得なのか?

それだけ含み損の確定拒否で行う両建てとは無意味な行為なのです。裏を返せば「損」をそのまま固定しただけ、相場がいくら有利に変動しても「損」はそのまま何も変化しません。

それでもあなたはロスカット阻止のために両建てしますか?

初心者がやっても良い両建てとは、利益が出ていた時にその利益分を固定し、後から決済するといったときぐらいでしょうか。そういった場合というのは、年末の税金関連の調整目的(一部利益を来年に回す)というのが一般的です。