151円を付けるか?と予想されていたものの、現実はなかなか付けないといった具合です。上値が重い様子ではあるものの、上昇するためのキッカケが現段階では乏しいということが実情なのでしょう。
そんな最中、いよいよ財務省の神田暴威がアップを始めたようです。
そのことに市場は大警戒モードに突入、あれ程強く、高値で停滞していた米ドル円が彼の発言と同時に一時急落。149円を割れるか?といったところまで落ちてきたものの、即買戻し、全戻しをしそうなところまで上がったところで金曜日真夜中の米国指標結果をもって再急落したという運びとなりました。
それでは改めて、今週の値動きを振り返ってみたいと思います。
市場がおよそ意識しているのが150.8円付近のライン、これを上抜けるか跳ね返されて落ちるかという点。それがあわや上へと突破?かといった三度目のトライに差し掛かったところで指標結果悪化に伴いドーーンと下に落ちたところで週の引けを迎えた次第です。ところがこの下落、150.1円にある抵抗帯で下落がストップしていることがチャート上で見てとれるかと思います。
ここを割れてこない限り、週明けから再び上を目指して買戻しも入りそうなものですが、そもそも今の状況は市場に対してどういうことになっているのか?
先に述べました例の神田暴威がアップを始めた理由に、本来の金融市場の状況に対して「円売り」が過度である点が挙げられます。
米国指標は良いとはいえ、だんだんと下降傾向になっているのは判ると思います。
この場合、今のレートはもっと下でないとおかしいものの、投機筋の過度な円売りの結果ずっと1米ドル 150円をキープし続けるといった異常事態となっております。加えて中国の個人投資家による「円売り」も合わさり、およそ正確な金融市場の反映からかなり逸脱している結果なわけです。結局のところ「金利差」が尾を引くのと同時に、日銀の異常行動は円安に傾くと見ている海外投資家の「円売り」を呼び込み、米国株買い目的の「円売りドル買い」と「円」が益々弱くなるような状況下であり、自国債の買い付けをするという円安原因の指値オペ関連も辞めないというまさに
日銀かよぉ...
もはやテクニカルもヘチマもありません。日銀発言、神田暴威の介入警戒、口先介入等々、「円」絡みの暴騰・急落によって振り回されるだけの相場です。
こんな相場は日中のスキャルピングに限ります。から~の~日銀ガイコツによる「物価上昇見通しが、現段階で目的通り見通せる状況下ではない」という発言がなされた結果、3月マイナス金利解除という話はそもそも不可能ではないかという憶測が市場に流れ「円売り」となったため、乱高下が過ぎて危ない...
とはいえ下落要因は「米ドル」売りによるものもあるわけで、今週は「円」に限った話というわけではありません。
「米ドル」はいい加減陥落するだろうと見ている人も居るとは思いますが、FRB高官は割りとタカ派が増え始めており、「利下げを急いでいない」といった発言もされています。米国株価がうなぎ昇りなことに水をさすのは避けたいと考えているのではないでしょうか?
この状況は日経平均株価にも言えることで、数値だけはバブル期のモノを越えています。そして同国に言えることは実体経済とは全くリンクしていない状態であるという点です。米国は日本ほど乖離が酷いわけでもないですが、過剰過ぎる上げな状態となっているのは変わりません。株価貪欲指数が振り切れているレベルですので何かのキッカケで利確による大暴落が起こる瀬戸際だということには注意しておきたいところです。
対して日経に関しては日銀の野望のためにも今「円安」になってもらっては困るため意地でも150円以上、願わくば160円まで円安を加速させ、「経済最高だるるぉう?給料上げるんだよぉぅ~」を実現するべく「金融緩和は永遠に不滅です、もっと緩和もあるでよぉ!」路線で攻めてくるものと思われます。
これに対して財務省側は「過度な円安はよくない」といよいよそれを前面に押し出してきた次第です。ということで今後はアンデッド vs リフレクターヘッドの身内バトルが勃発しそうな状況となってまいりました。
ヘッドラインが流れる度に上に行ったり、下に行ったりする相場になりそうなため、トレード時は急変に警戒しつつド短期で利確していく戦法が良いのかもしれません。
スイングトレードしたいところですが、「円買いドル売り」はマイナススワップ地獄を招くためショートの名の通り短時間しかポジが持てません。
身内バトルの決着がつくまでは長期目線トレードは相変わらず難しいですね...
【参加ブロググループ一覧】