日本時間早朝の米パウエル議長発言により、米ドル円は売りに拍車がかかり、本日も長期時間足では安定の下落トレンドとなっておりました。
ただ最安値は日本金融市場が開場した付近でつけただけで、日中は短期上昇トレンドを見せており、単純移動平均線90日線に接触するまで上昇する場面もありました。とはいえ以降「戻り売り」を狙った市場参加者によって再び落とされている状況となっています。
このあとNY時間で朝の最安値を割るようなことがあれば、明日にかけてもう1円くらいは下げてくるかもしれません。
RSI値が「買い強め」にあたる60%付近に相関する数値が129.1円付近ということからも、これ以降の中立価格は128円前半となるため、昨日の価格帯に比べてチャンネル帯が一段下がった印象となります。
当然、これにクロス円も引っ張られるためブログ主が大好きな豪ドル円も今日は軟調どころか下落気味です。あとは豪ドルに頑張ってもらうか、円に〇んでもらうしかありませんね...
いつもトチ狂っているADP雇用統計結果よりも、明日の本発表で真逆の数値が出た場合、ドル円がまた一気に買われて急上昇するといった場面もあるかもしれません。ただ今回ばかりはこれまでの指標が軒並み悪かったことからも、景気後退問題からドル円の上昇は一時的なものとなる可能性が高いのではと妄想しております。
では本日のFOMCで出た発言、及びパウエル議長の発言内容を以下まとめておきます。
[FOMC] 今回 0.25%利上げ ⇒ 政策金利 4.50-4.75%(2/2現在)
・「今後の利上げについては継続することが適切であると判断」
・「インフレは緩和してきてはいるものの依然高い水準にある」
・「十分な引き締め域に達するまでは利上げ政策をとる」
・「雇用はここ数ヶ月間力強い、失業率は低水準」
・「将来の利上げ余地については今後の状況を見つつ検討」
[パウエル議長発言]
「インフレ後退の過程は特に「物」から始まった」
「適切な引き締め域まで、あと数回は利上げを協議する必要がある」
「経済が想定通りに展開した場合でも23年中の利下げは予想していない」
「経済成長は継続しているが、抑制されたペースでの成長である」
「住宅を除いたコアサービスにインフレ後退の兆候は見られない」
「景気は鈍化しているが、労働市場は非常にひっ迫している」
└この発言からみてもADP雇用統計結果は、またトチ狂っている可能性が大
「引き締め過ぎは望んでおらず、金融状況を考慮して政策を決定する」
ということで明日の指標発表でドル円が上にドーンする可能性は結構高めかも?