米ドル円が上昇するも、「豪ドル」自体はそこまで強くなく「豪ドル円」は言うほど上がりもしなかったという一週間でした。週足レベルでは先週高値に及ばず、高値側は切り下げ、安値は辛うじて若干切り上げた状態となっています。
このことにより、単純に大下落するというわけではないことがハッキリしてきたと思われます。しかしながら、仮に来週も高値を切り下げるようであれば、三角持ち合い下抜けパターンのチャート形状となって相場が一段落ちることもあるかもしれません。
それでは改めて今週の値動きを確認して見ましょう。
先週終わりに一旦の底打ちをしている素振りを見せたチャート形状だったこともあり、週明けから「買い」が一気に流れ込むといった形となりました。その上昇は水曜あたりまで続いたものの、その後は一旦の押し目を見せつつ、再び上昇する態を保つなど引き続き短期的なトレンドを継続、直近高値も更新するなど、短期足ではあるもののその上昇トレンドが継続した形で引けを迎えております。
ではここで、例の日銀 植田総裁 ジャクソンホール発言について言及しておきます。
彼の発言はというと、
「日本のCPI 生鮮食品については年内にかけて減速する見込みである」
「日銀が現行の金融緩和政策をしぶとく維持しているのは日本国内がまだまだ低インフレであるが故」
「目指す経済成長に伴ったインフレは依然としてその目標の２％を下回っている」
などと意味不明な供述を繰り返しており、引き続きこの異次元の円安は継続していくものと思われます。それでは次のニュースです．．．
というわけで週明けからは「円安再開！！」
ありとあらゆる国がタカ派的立ち位置、あのトルコですら利上げする局面において世界唯一とみせかけて、今は中国も金融緩和に転じているため世界に二つしかない路線を続けます発言の日銀。コストプッシュインフレのことどう思ってるんすかね？
かつてS爺は「今の物価高騰はコストプッシュインフレでは決してありません」とか大分前の国会で発言していましたが、じゃあ今の物価高って何？
よって「豪ドル円」相場も総裁の名前のようにこりゃあ～ ↑ だ（ぇ
では今週の豪ドル米ドルはどうだったかについても併せて確認してみましょう。
「米ドル」売りが週前半で続いていたため、若干高くなった場面もありますが、当然そうなれば売られます。結果週後半にかけては「売り」トレンドといった具合でした。
話は少し反れますが、今回のチャートに「売り」タイミングの判断について少し載せてみました。いつもこのブログを読みに来てくださる皆様のためにコッソリとタイミング判断基準を教えておきます。方法としては、まずRSIが「買われ過ぎ」圏にきているのを確認、そしてその折れ線が明確に下がり始めていることを確認します。次に形成される山が手前の山より低くなるタイミングを注視、行けそうになったときの同時期でMACD線(赤)、シグナル線(青)共にプラス圏の高い位置に居るかどうかを確認します。またMACD線(赤)をシグナル線(青)が上から下へ横切るデッドクロスが手前付近で確認できていれば事前確認事項は終了です。以上の条件が重なったとき「売り」エントリーを仕掛けます。そしてその利確は現状の流れ下でRSIが「売られ過ぎ」圏と判断できるところ、特にMACDが先ほどとは逆にMACD線をシグナル線が下から上へと明確に抜けるといった、いわゆるゴールデンクロスを見せたら即利確するでＯＫです。今回のような流れの時にダラダラ売りポジを持ち続けていると途端に高騰してくることもあるため、途中の段階で裁量で利確するのもアリですが、だいたいこんな感じでトレードできれていれば利益を大幅に伸ばせますよ！
さて豪ドル米ドルに関してもどうもこれ以上、下に相場を掘り続けるということは少し難しい状況のように思えます。ここから上がりすぎることは無いとは思いますが、現在は長期足目線でも底値圏であることから「売り」が入りにくいという局面であることも間違いないようです。
よって週明けは少し上昇を見せてくる場面があると思います。そんなところにこの植田発言によって「円売り」となれば「豪ドル円」が上に大きく跳ねる可能性も考えられます。
基本的には豪ドル関連は「売り」目線かもしれませんが、ここからは突っ込み売りになってしまうため、ショートを打つ際は直近高値まで引き付けてからするようにした方が爆損率は下がると思います。
とかく「円」絡み通貨ペアというのは、日銀と投機筋のおもちゃにされているため、為替ＦＸトレードにおいてはあまり触りたくない通貨ペアといったところですかね．．．
