今週の米ドル円は、アメリカの重要指標内容を受けて爆上げするという展開となりました。それではその原因について今回はまとめてみましょう。
製造業系のインフレは鈍化傾向にあったものの、サービス業関連は依然としてインフレ傾向にあり、また度重なる金融引き締めによって景気は後退する...と誰しもが思っていたところに、
「米国経済、景気は未だ健在なり!!」
な指標が相次ぐ結果となり、FRB側も次回利上げ幅は0.25%とするも、一部局員には0.5%にしなくてはこのインフレは収まらないと考えるものが居るという情報まで伝わってきました。
こうなってくると米株は爆下げ、勢いよくドル買いが入った結果、10年国債利回りは急騰、ブログ主の大好きな豪ドルは「〇亡確認!」と最悪の状況となりました。
景気後退で下がると踏んでショートを入れていた勢力は大爆損戦士となって含み損を抱えたり、損切りするなどして爆損確定したのではないでしょうか?
とはいえ金曜日の引けにかけては「買い」も一服、RSI値では「買われ過ぎ」、MACDはシグナル線をMACD線が上から下向きに横切る「売り」シグナルの手前で終わっております。よって週明けは一旦の利確による押し目をつける下落が発生すると思われます。その後は更に高値更新を目指すかたちで再びドル買い優勢となる展開が予想されます。
RSIの売られ過ぎ基準値が只今「134.1円」と先週の終値付近という状態であり、大きな時間足では依然としてエリオット波動推進3波継続中であるとも言えるでしょう。
指標結果が軒並み市場予想より良いとなると景気は依然として良いままであり、ここまで引き締めた状態であっても前年比でPCEコアデフレーターが 0.4%も上がってしまっているとなると...FRBの方針が「こんなレベルの引き締めじゃ全然意味無くね?」に発展しそうでもあり、またしても金利差拡大による円安に拍車をかける展開が今後もありそうな予感がしますね。
この米ドル円が下落に転じる瞬間があるとしたら、次回の政策金利発表で予告通りの0.25%発表の時か、日銀新総裁が4月に「YCC辞めるわ」とでも言わない限りしばらく無理なのかもしれません。
ただ、例え下がったとしても間違いなくそれは一時的なものでありすぐ元に戻ってしまう状況となるのは明白です。
果たして米国のインフレは今年中に落ち着きを見せることが出来るのでしょうか?
<おまけ>米ドル円が来週一旦下落した際、ボリバンのエクスパンション状態が収まってから -2σ付近に接触するか近接する動きを見せる瞬間が必ずあると思います。そこで買いエントリーしてロングを持っているとそこそこ稼げる展開になると思いますよ?ただし、利確位置は欲張らない位置で考えておくようにしましょうね!
この話を信じるか信じないかは、あなた次第です...