「損切」の次に重要なことは「利確」のタイミングです。
せっかく利益が出ていたのに、もっと利益幅をとりたいと欲を出した結果
市場の大口利確に巻き込まれ、逆行した相場によって折角の利益分が一気に含み損へ落下...ということは初心者の方にはよくあることだと思います。
スキャルピング、デイトレードといった短期取引の場合は細目に利確をしておいた方が良いですが、FXの取引において必ずあるのがスプレッド(ほぼ取引手数料)の問題
業者によってスプレッドは様々な設定ですが、ほぼどの業者も代表的な通貨「ドル円」は 0.2pips 分ですね
トルコリラ円などは取引量が少ないこともあり1.6~1.7pips 、ブログ主が大好きな豪ドル円は0.5~0.6pipsといった感じです。
取引回数が多いとこの手数料分が地味に多くなりFX会社は儲かっても自身の利益にはつながらなくなってしまいます。
それ故に、できれば取引回数を少なくして大きな利益を取りたいと考えるわけです。
取引通貨や相場の情勢によって相場の動き方も様々で、必ずしも思うような利益幅が取れるわけではありません。
現段階でそこまで相場が行くのは未知数といったところに決済ポイント(利確位置)を置いてしまうと、そこに到達する前に相場が逆行してしまい、結局は利益の確保に至らず、それどころかかえって損をしたという結末になることも珍しくはありません。
まず大事なことは、この先の値動きでおおよそ、その位置までは行きそうという目星をチャートから、事実を基に判断する感覚を養うことにあります。
この辺りの判断材料として「過去のレジサポ転換線」、「上下の抵抗帯の判断」などがあります。またダウの切り下げ、切り上げからくる「トレンド転換の節目」を確認する必要もあるでしょう。
少し慣れてくれば、1時間足以上のチャートで「フィボナッチリトレースメント」、通称「フィボナッチを引く」ということをやってみて、相場変動の節目になりそうな位置の目星をつけても良いかもしれません。
そういった場所に「利確位置」を設定しておくと利益を確保できる確率は格段と上がることになるでしょう。
ただし、相場は必ずしも教科書通りの動きをするわけではありませんので100%成功する保証はないということも頭に入れておいてください。
では爆損ケース2のときに使ったチャートを見て確認してみましょう。
下降トレンドだった値動きが、瞬間火柱によって一気に上昇トレンドに転換するといった値動きをしています。
始まりの方でショートで入っていて、利益も出ていたのにそれが一瞬にして含み損爆増という事態を示すようなチャート形状をしていますね。
これは一体何か?図の中に紫の線があるのが見えると思います。実はこの線こそが過去に「抵抗帯」となっていたところなのです。
この線を下に割って、かつ線を割った後に再び線より上側へローソク足の実態線が戻ってこないことをチャート上で確認できればこの下落トレンドは継続していたことでしょう。
しかし実際は到達することなく、その手前でローソク足に下髭が付いているのが確認できると思います。即ち下からの「買い」がこの段階で入っていたわけです。
落ちない、割らないということを市場が判断した瞬間、ここから一気に「買い」が入ってこのようなチャート形状になったという経緯があります。
抵抗線に必ずしも到達すると判断するよりは、むしろその手前に余裕を持って利確位置(決済ポイント)を決めておけば最低限、損をすることは無いでしょう。
逆にまだいけると欲を出したりすると、こういうズドーン火柱に焼かれるというオチがつきます。
「人よ、欲豚になることなかれ」
人間なので欲が出るのは仕方がないですが、チャートの値動きという事実を確認し、自己都合、願望をトレードに持ち込まないことがとても大切なのです。
...と強欲な豚であるブログ主が他人事のようにほざいておきますね。