XXL Loss Case BooK 大爆損

FX超初心者から慣れ立ての人向けの注意喚起と稼ぐ極意を紹介するブログです

爆損ケース2 「損切」をしない、考えないトレードをする

人には「損」をしたくないという思いがあり、専門用語で「プロスペクト理論」と呼ばれるものがあります。

それ故か、持ったポジションに対し、自分の想定とは逆に相場が動いてしまった場合でも、いつかは相場が戻ってくると考え、その間、含み損を抱えたまま、ただひたすらに耐えることを行いがちです。

極一部のベテラントレーダー、FX芸人を除き、大半のベテラン勢は「損切」する位置、ラインを自身がポジションを持つ前段階で決めてからエントリーをするといったスタイルをとっております。

損切すれば当然ご自身の投資資金はその分目減りします。しかしながら、損切せず含み損額が証拠金維持率100%を下回るほど膨れ上がってしまったのなら、そこで強制ロスカットが発動してしまい結局は大損したまま終わってしまうわけです。そして証拠金維持率を下げないためにひたすら入金して耐えようとするという行為はそもそも本末転倒であり、一番やってはいけない愚策なのです。お金が有り余っているのならまだしも、傷の浅いうちに損切した方が稼ぐ機会も失わず、取引トータルで見ればプラスで終われることの方が多いのです(自分の体験談より)。また、損切しなかったためにロスカットされれば投資の原資が大幅になくなってしまい、FX市場から退場しなくてはならない事態にもなりかねないのです。損切とは自分の口座資金を守る上でも非常に大事な行為と言えるでしょう。

超初心者がまず何よりも先にマスターしなくてはならないことは、

「自分自身の損切ルールの確立」

「損切位置は絶対変更しない鉄の意志を持って、即切る」

のふたつではないでしょうか?

レバレッジ1倍以下(現物取引)という取引に関してはこの限りではありませんが、多くの方はレバレッジをかけて少ない投資資金で高額の取引をしているわけですから、取引口座資金を吹き飛ばさないためにも、まずは「ルール通り必ず損切する」を徹底しましょう!

 

ひとえに「損切」と言っても様々な考え方があります。

その中でも代表的な損切位置の決め方を紹介しておきたいと思います。

 

■投資資金で失っても良いと考えられる許容額の決定

資金30万円を持っていたとして、そのうちのどのくらいであれば失っても良いかを考えます。おおよそ心の平静が保てる額はいくらまでなのかを考えてみると良いでしょう。

それは1万円?5000円?1000円?

次にその額に到達するのに関わる変動分の pips がどうなっているかを計算してみます。

仮にそれが許容損失額5000円までだったとしましょう。

変動するpipsを 50pips (相場 0.5円の変動分) まで許容すると考えた場合、

 5000円 ÷ 50pips =100円/pips 

  └ 0.1pipsあたり10円の変動幅になる 取引lot数は 1 lot (1万通貨)

以上のように損切額を決める段階で取引 lot数 もあらかじめ決まってしまうわけです。これを無視したトレードは、爆損ケース1でお話しした無茶な lot数 による取引と同じような事態を招くことになります。

損切りライン、位置の決定

次に相場上何処の位置で損切りするのかについてですが、これは「ダウ理論」に則るのが一番決めやすいと思います。慣れてくれば相場中に発生する「抵抗帯」(売り買いの攻防戦が発生していたライン)を割った位置に置くということも出来るようになると思いますが、まずはダウ理論で考えてみましょう。

ダウ理論」について詳しく知りたい人はググってください。

簡単に言えば相場が上昇しているときは上向きに高値更新、安値更新、下降時は高値切り下げ、安値切り下げというジグザグラインチャートを形成して変化し、上昇は高値更新がされなくなるまで、下降は安値が切り下がらなくなるまで継続されるという理論になります。

自分がエントリーしたポジションに対し、想定した方向とは逆にトレンドが動いてしまった場合、ダウ理論でいうトレンド継続が打ち破られる「高値更新がされない、安値が切り下がっていない」と判断される位置より少し後に損切位置を置いておくと良いでしょう。その損切位置へ至ってしまうpips分が損失許容額になるように逆算すれば、おのずとエントリーする位置も割り出すことが出来ると思います。一般的にリスク・リワード 2:1が理想(何言ってるかわからない人は「リスクリワード」でググりましょう)だそうですよ?

ただし、損切位置というのはトレードスタイルによっても変わってきますので、短時間のトレードであれば最低でも15分以上の時間足、スイング・長期トレードであれば4時間足以上のチャート形状を見て判断すると良いでしょう。間違っても1分足だけで判断してはいけません。誤った位置での損切は、ただの「損切貧乏」になってしまうだけに要注意です。

 

「損切」は非常に重要な行為です。FXトレードをされる方は、上手な損切ができるようになるためにも、是非最初のうちから挑戦してみましょう!